戸沼幸市の部屋

代表理事の発言<No.2013.11>を掲載しました。
タイトル:「21世紀の日本のかたち(68)
     道州制−地域からの国づくり(その4)−四国(州)−



平成23年3月に東日本を中心とした地震発生より2年半以上が過ぎました。
被害に遭われた皆様には、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。


我が国の歴史書「古事記」の国産みによると、四国(伊豫之二名島)は淡路島についで2番目に生まれました。この島は胴体は一つで顔が四つあることなどが、四国の名の由来のひとつとされています。

四方が海に囲まれた四国は、中央部を東西に走る四国山地のために、瀬戸内海地方と太平洋側とでは特徴のある気候となっています。また、山地から海に流れる四万十川、吉野川などは、山間地に村々、海岸部に村や町、都市を育てていきました。しかし、急速な人口減少、超高齢社会に向かっている日本を10年先取りするかのように進行している四国社会が、その未来像をどのように画くかはおおいに注目されるところです。

四国の様ざまな課題、弱点について「四国広域地方計画」は「四国は一つ」を合い言葉に立案されております。四国は個性的な地域を持ちつつ、地政学的にも一体的大地域です。

現在、日本全体が突入している少子高齢化、超高齢社会とは成長型のものというより、民族の持続可能な成熟社会、情愛のある人間社会に違いありません。
緑の島、四国はまさにこれを実現しつつあります。「四国は一つ」を行財政上、実体化する「四国州」に踏み切る条件は整っているものと思われます。


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